階段が山登り

30代に入り、お腹の不快感・全身の倦怠感・耳鳴りなどが次々発生。病院をぐるぐる回って『副腎疲労』と診断が付きました。

エセ医学?の『副腎疲労』にかかっているようです

はじまりは違和感

30代。

20代とは違うことが起きるだろうと思っていた。

 

はじまりは、おなかの違和感だった。

”おなかが変”

食後しばらく経ってもお腹が内側からふくらむように、苦しい。

ググって”膨満感”と呼ぶのだと知った時は、この3文字に100回うなずいた。

文字通り膨らんでいる、ように感じる不思議。

 

その膨らみはどんどん大きくなった。

 巨大な風船でも仕込んだか?

 そんなに暴食したっけ?

 いつから妊婦だったっけ?

 何を飲み込んでしまったんだろう。

戸惑う内に1日のうちの膨満感タイムはどんどん伸び、1日中そして毎日へと順調に成長した。

 

 

5年後、階段が山登りになった

階段がきっつい。

20階分を登って、さらに登り続けているならわかる。

実際はまだ2,3段。足を数回持ち上げただけ。

 

それなのに、ただの階段が山登りをしているよう。

 

空気が重くのしかかる。からだを持ち上げる、座っているのも厳しい。

重力が私にだけ過剰に設定されている。

違う、重いのは空気じゃなくて、わたし。

わたしの全身、からだが、重い。

鎧を纏うとこんな感じなのか、ロボットだったらこんな感じなのか。

からだを動かすほどに、軋むようにからだが抵抗してくる。

こんなからだ、知らない。

「よくもこんなにしんどいよね!」と頭の中で大声で言う。会社にいるから。

 

膨満感、全身の倦怠感、気持ち悪さ、耳鳴り、体のほてり、頭痛、腹痛、腰痛、肩こり…起きた症状を名詞で並べるとそんな感じ。

実際に起きたこと、その時感じた辛さ、抱えてきた心の痛みはこんな文字数では足りない。

 

 

いくつも病院を回ってきて言われたのは『特に異常はありません』。

血液検査も、レントゲンも、胃カメラも異常は無かった。

これだけしんどいのに『異常無し』は、きつかった。出された薬も効かない。

向精神薬の一種も処方されたけど、効果は無かった。

 

 

結局出た診断はエセ医学?の『副腎疲労

ようやく診断された『副腎疲労』、なんとエセ医学とも言われる病気らしい。

医師の説明によると薬ではなく、栄養療法を取りながら体(副腎)の回復を目指すという。

保険はきかないため、サプリメントや診察は自費診療となる。

 

エセでもなんでも、私のからだに起きる不調は確かに在る。

死に至るというわけでは無い病(状態)でも、慢性的な不調のボールを投げられても生きる病(状態)。

エセでもなんでも、そう在るわたしの毎日。

 

とにかく私は今日も生きていて、生きているうちは少しでも今を健やかなものにしたい。

そう願う、本当に。

だからとにかく『副腎疲労』ってことで、そのレールの上を進んでみている。

 

そうこうして毎月諭吉が何人も何人も去っていく。流してきた冷や汗も涙も、もうそろそろ出ない。

こういう治療だから。

こういう治療を選んでいるから。

他に提示されたものが無いから。

 

 

エセ医学、トンデモ医療を受けているかもしれないし、そうでないかもしれない、わたしの体。おつかれさまです。

治るでしょうか、どうでしょう。

 

 

最後に

キツいことが多いけれど、幸せを感じられることもあるのでメンタルは一旦大丈夫です。

ここまで読んでくださってありがとうございました。

 

ぼちぼち投稿を続けるつもりです。